平成18年度事業報告について

(議案第1号)


項  目

内   容
世界遺産国内暫定リストへの推薦提出 松本市は18年11月30日、長野県と共同で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出する世界遺産登録の国内候補を載せた「暫定一覧表(リスト)」に、国宝松本城を推薦する提案書を、文化庁に提出した。

文化庁は19年1月23日、富士山、富岡製糸場と絹産業遺産群など4件を追加掲載すると決定。松本城は善光寺(長野市)妻籠宿(南木曽町)とともに「継続審査」となった。松本城は「天守閣をはじめ城郭の主要建築が残存する日本唯一の平城の事例」と評価されたが、「城郭だけの構成が適切か(既登録の)姫路城などとの統合が可能かなどの検討が必要」と指摘された。
松本城関係文化財の保護活動 (1) 武家住宅の保存整備

市重要文化財高橋家住宅の復元実施設計、県宝橋倉家住宅の一般公開に向けた整備計画の策定
(2) 総堀の土居尻残存土塁の公有化と国史跡指定
(3) 南・西外堀復元整備の具体化
(4) 市重要有形民俗文化財「松本城下町の舞台」の修復事業に対する補助金の交付
(5)

城下町文化財の調査・研究

世界遺産登録に向けて文化庁から求められている城下町の文化財の保存状況調査

(6) 城下町文化財の「登録文化財」への支援
(7) 「まるごと博物館」構想の推進
啓発・PR活動 (1) 松本城・城下町写真エッセーコンテストの実施

世界遺産登録を目指す運動を盛り上げるため初めて実施。14点の応募の中から、最優秀賞1点、優秀賞2点、佳作3点、努力賞1点を選び、19年1月22日に表彰式を行った、コンテストにあわせ、18年9月19日から11月30日までの間に計8回の「写真エッセー講座」を開催し、9人が受講した。
(2) 松本城・旧開智学校写生会、展覧会への協賛

松本市教育委員会などの主催。写生会は18年10月1日に実施。展覧会は19年1月25日~30日、応募全作品880点を「井上」で展示した。
(3)

松本城・旧開智学校絵画展開催

(19年3月3日~4月23日)

同展覧会の特選~銅賞作品42点を八十二銀行松本営業部ギャラリー(大名町)で展示した。

(4) ホームページの更新

17年度は休眠状態にあった当実行委員会のホームページを更新。世界遺産暫定リストの候補として推薦する提案書などを掲載した。
(5) 国宝松本城写真コンテストのPR

19年度に松本市制100周年記念事業として行う松本城写真コンテストのPR活動を19年2月から始めた。
世界遺産保護、文化財保護活動との協力 (1)

ICOMOS(国際記念物遺跡会議)へ会員としての協力

(2) 日本ユネスコ協会連盟の運動への協力
世界遺産にかかわる調査、研究活動 (1)

ICOMOS、UNESCO等関係団体の動向調査、情報収集

第30回世界遺産委員会ヴィリニュス会議は2006年7月、リトアニアの首都ヴィリニュスで開き、世界遺産リストについて、中国四川省のパンダ生息地など自然遺産2件、文化遺産16件の新登録を決めた。これにより、世界遺産は830件となった。

(2) 国内他地域の動向、情報収集
「善光寺の世界遺産登録を進める会」

19年4月の総会で、国内候補の「暫定リスト」入りを目指し、長野市の提案書の作成に協力するなどの活動方針を決めた。

妻籠宿と馬籠宿の連携

木曽郡南木曽町と岐阜県中津川市は19年4月、両宿などの世界遺産登録に向け、県境をまたいで機運を盛り上げるため、長野県に協力を要請し、県も協力を約束した。

南アルプスを世界遺産に

長野、山梨、静岡3県の10市町村と同議会は19年4月、推進協議会の設立総会を山梨県南アルプス市で開き、広域連携で南アの学術的価値の集積などを行うことにした。

これに先立ち1月には伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村と各市町村議会が「長野県連絡協議会」を設立した。
「信州上田・青木世界遺産登録をめざす市民の会」

19年6月、上田市や青木村に点在する国宝や国指定重要文化財の寺の塔や仏像などを世界遺産に登録しようと、市民の会が設立総会を上田市内で開いた。

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