花頭窓(かとうまど)について

 

花頭窓(かとうまど)をご存知ですか。花頭窓とは、鎌倉時代に中国から伝わった仏教建築です。天守建築では格式の高い窓とされており、松本城では乾小天守(いぬいこてんしゅ)4階に2カ所、辰巳附櫓(たつみつけやぐら)2階に2カ所設けられています。
花頭窓は、松本城だけでなく他の文化財でもみることができます。例えば、松本城と同じく世界遺産登録を目指す長野市の善光寺では、経蔵(きょうぞう)や仁王門に用いられています。
花頭窓について比較してみると、文化財によって大きさやデザインに違いがあることがわかります。松本城や善光寺を訪れた際は、花頭窓などの細かな点に注目してみてはいかがでしょうか。

【花頭窓-かとうまど】
尖頭アーチに似た形の窓で、元来は禅宗様のもの。同じ形式で戸口となる場合は花頭口である。火灯窓・火灯口とも書き、上部の曲線を火灯曲線という。
(参考 編者:鈴木嘉吉 講談社『国宝大辞典 五 建造物』483頁)

 

① 松本城辰巳附櫓(2階)北面の花頭窓

② 善光寺経蔵の花頭窓

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