松本城天守は、文禄2年から3年(1593年から1594年)の戦国時代に築かれました。当時は火縄銃が日本に伝来しており、鉄砲や矢を用いた攻防を想定したつくりとなっています。
松本城の壁や塀に、いくつもの穴が開いているのをご覧になったことがありますか。これは「狭間(さま)」というもので、鉄砲や矢で敵を攻撃するためにつくられました。正方形のものが「鉄砲狭間(てっぽうざま)」、長方形のものが「矢狭間(やざま)」といい、天守全体では115もの狭間が存在します。松本城がつくられた当時は、戦に備えることが重要だったということがよく分かりますね。
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